人工衛星によるリモートセンシング技術の発達により、次々と新たなデータが生み出されていく。 また、コンピュータの発達に より数値実験はさらに細かに行われるようになり、そこでも大量のデータが生み出されていく。 一方で、そのデータを相手に研究を進める研究者の数は今後もさほど大きくは変わらないであろう。 「際限なく増加する膨大なデータに対して、人数も能力も限られた研究者がどのように解析を行うことができるのか?」 本研究室では情報科学分野の研究室(東京大学生産技術研究所・喜連川研究室)とともに、自然科学研究に有効な統計的手法の模索や最新の可視化技術を応用するなどしてこの課題に取り組んでいる。
また、この研究活動は統合地球水循環強化観測計画(CEOP : Coordinated Enhanced Observing Period)の一環として行われており、地球科学研究の最先端の一翼を担うものである。
図3-1) 3次元可視化ツールによって表示したアジア域における風の様子 |
図3-2,3-3) Webブラウザを介してデータベースにリモートアクセスし解析を行うシステムおよびインターフェイスの開発 |
図3-4) 大画面ディスプレイを用いての解析結果の考察。大量のデータから得られる数多くの解析結果を一度に比較することが可能。 |
(写真提供: 東京大学生産技術研究所・喜連川研究室) |